

ユーモア欠乏症
おととい届いた古書月報(古書組合の機関誌)をぱらぱら読む。揚羽堂さんの寄稿がめっぽう面白い。題して『二階のバングラデシュ人』。そそるタイトル。人生真面目一徹かちこちに生きるよりも揚羽さんのようにユーモアを携えておおらかに歩むべきであるな、歩もう、などと心に誓って(「心に誓う」などと言ってこれではすっかりマジメで、だからそれがいけない)、このところユーモア欠乏症的だから、今日はユーモラスに過ごそうと決意する。 午前中、先日発注した事務所の什器類受け取り、ロスパペロテスさんに教えていただいた面陳用イーゼルの発注など。その後、日々の業務に押されて後回し先延ばしになっていた案件に手をつける。まず、仕事用のメールアドレス取得。フリーメールでごまかしてきたが、とうとう「info@ikkakubunko.com」を取得する。メールください。で、記載するメアドが決まらないからとぐずぐずしていたショップカードと名刺のデザイン→入稿。ここまで終えたらすでに夕刻。時間がかかる仕事だとわかっていたからやらなかったのである。それから、見ないようにしてやり過ごしてきたホーム


※井草ワニ園にワニはいません。
井草ワニ園追加用の本に値札を付け、ヤフオクとアマゾンの注文品を梱包し、すべて携えて出発。上井草の郵便局で注文品を発送し、SLOPEさんへ。さかみち書店の補充。ここのところ売れ行きがやや上向きになってきている。単価もすこし上がったのではないかという感じ。市場仕入れを始めたことによる商品の質の向上、SLOPEさんのお客様の増加、年末ボーナス、などが要因だろうか。好調が続くといいが、推移を見守って要因を見極めることも必要だろう。『泥まみれの虎 宮崎駿の妄想ノート』などを補充。 井草ワニ園さんに移動し、今日届いた什器を含めてあらためてレイアウトづくり。アンティークの机、文机、本棚とも井草ワニ園さんの空間にハマっていて胸がおどる。作業中、何人かのお客様とお話をする。さかみち書店を知ってくださっている方、ポラン書房を知ってくださっている方、僕個人を知ってくださっている方などいらっしゃって、わずかながらもこれまでの積み重ねを感じる。上井草に書店がないということもあり、井草ワニ園のこれからを皆さん楽しみにしてくださっている。期待に応えられるよう邁進したい。さっそ


井草ワニ園
朝、あらたに出張販売をさせていただく「井草ワニ園」さんの本棚に設置するためのPOPづくり。一角文庫ロゴと古本棚用のキャプション、買取についての説明文、それぞれ作る。古物営業法の規定で、営業所として登録していない井草ワニ園さん店頭では持ち込み買取ができない旨のPOPつくりながら今後の展開を考える。出張販売の場を買取の強化と宣伝の窓口にもっと活用できるようにした方がよいのは明らか。その方策を練る。 その後、井草ワニ園さん用の品物を作るため在庫の整理。途中、在庫の山の中から東松照明の写真集『I am a king』が出てきて、うあーなぜこんな本が自分の事務所に!? とのけぞるが、無論仕入れたからだった。いつどこから仕入れたのか思い出すまでしばらくかかる。これから古本屋を続けていくとこんなことが増えるのだろうか? そんなことでいいのだろうか? などと思いめぐらしながら『I am a king』を年末年始の「Title 2Fの古本市」に持っていくことに決める。 井草ワニ園さん用に選別した本を値付け、箱詰めしたのち搬入へ。什器は木箱だけの仮設状態でいったん完


新規出張販売
午前中、事務所の備品・什器類を発注。開業一ヶ月で貯まった不満、不足、不便をまとめて改善するつもりで。特に梱包資材の整頓と書類の仕分けが行き届いていない。ルート便で南部入札市の落札品を受け取って中央市へ。今回も出品大量。たくさん入札し、戦果はぼちぼち。特にほしいと思ったものが買えず悔しむ。帰り、新規出張販売のための什器を買いに行く。先日目を付けていたアンティークの机と、別に文机、小型の本棚を買う。お店(古道具屋)の方が「この3つは特別気に入っていたものだから売れてしまって嬉しいような寂しいような」とおっしゃってニコニコしていた。ワタクシ古本屋、その気持ちがよくわかります。お客の立場で聞くと太鼓判を押してもらったようで嬉しい言葉なのだった。 市場への行き帰りの電車でプリーモ・レーヴィ『アウシュヴィッツは終わらない あるイタリア人生存者の考察』を読み始める。アウシュヴィッツ強制収容所からの生還者であるユダヤ系イタリア人作家による収容の回想記。「暖かな家で/何ごともなく生きているきみたちよ」で始まる冒頭の詩から惹きつけられ、読みふける。 その詩中に帯(背


いやな唄
8日、ほぼ徹夜で全国大会用の資料作り。今日が締め切り。前日パルコで「チェスターコートに黒タイツの組み合わせがとてもいいと思う」などと言っていた自分をひっぱたいてやりたい。正午前に出来上がり、提出する。午睡。夜、大学時代の先輩二人に独立祝いをしていただく。浅草の大多福でおでん。外装内装いい雰囲気。たらふく食べた。長塚節の『土』が好き、という旨ツイートをする。リツイートぜろ、いいねゼロ。 9日、注文品出荷後、Jcomの支払口座変更、のち新規出張販売用の什器を探しに古道具屋へ。探しているような本棚(年季の入ったこげ茶色、高さ120cm程度)は人気で入ってもすぐ売れてしまうとのことで、在庫はなかった。入荷もまちまちだろうから継続的に通おう。古い机にちょうど良いものがあったのでメモしておく。先輩古本屋より来年1月の催事のお誘い一件。とてもありがたいです。 10日、南部支部入札市。入札→開札手伝い。自身の出品の出来高と落札品の質・量はともに低調。出品の出来高は本の質を考えれば妥当だったかもしれない。もっと出品量を増やせるようになりたい。そのために買取を増やす