

チャンプルー
午前中ルート便の受取。のち、中央市。今日も大量出品。多く入札したものの、落札は1点。やはり市場での釣果はかんばしくない。 7月、市場仕入れは苦戦した。 落札できない理由は様々考えられるが、一番は自分にぴったりくる出品に巡り合わないということなのではないか、と思う。冊数の多い大山のなかに数冊欲しいものがあっても、それだけを踏んで(値段を付けて/計算に入れて)入札したのでは買えないことが多い。こういう入札額の決め方では、ほかの業者が自分の踏まない本に価値を見出して入札してくれば、その額を越えることはむずかしい。一方でほとんどを欲しいと思える出品があれば、他業者より高く入札できる可能性は高くなる。 仕入れがうまくいかなかった今月は、ほかの月に比べてたまたま自分に合う出品が少なかったのか。それとも、保有在庫が多少増えたいま、しゃにむに買っていたころよりも激しくなった自分の選り好みに原因があるのか。どちらかよくわからない。どうも後者なのではないかと感じる。 うまく買えなかったのは、自分の現状と入札の姿勢にずれがあったことが原因なのではないだろうか。 これま


十年後
28日、午前中所沢の床屋へ。恒例と化した「髪を切ったらプロぺ通りのブックオフ訪問」、時間が取れなくて今日はなし。後ろ髪引かれながら上井草へ行き、SLOPEさんの補充。『レイモン・サヴィニャック自伝』、ブルーノ・ムナーリ『デザインとヴィジュアル・コミュニケーション』、佐々木敦『例外小説論』、洲之内徹『しゃれのめす』『おいてけぼり』など(まごうことなき良書! なかなか売れなさそう)。一ヶ月分の売上清算。今月は平均を少し割った。先月良すぎたので揺り戻し、または夏枯れのはじまり。瞬間的な下落だろう。そうにちがいない。神田へ移動し、明治古典会。状態良好な19世紀以前の革装洋書の大量出品があり眼福。天金、三方金がまぶしい。数点入札したがかすりもしない。上京していた父母と大泉学園で落ち合ってお茶。それから上石神井の東京おかっぱちゃんハウスさんへ。唐十郎、麿赤兒、村上隆、Chim↑Pomほか旅本、音楽本など追加する。おかっぱちゃんハウスさんの7月の売上は順当。それから池袋へ行く。古書店員Tさんとビアガーデン。16階に500人詰め込まれて火事になったら助からない。


漫画だな
昨晩寝付けず、逆手にとってブログを書く。朝方寝る。いつも起きている時間に一度起きてネット注文品の梱包作業、眠気たまらずまた寝る。昼前に起きる。ネット注文品の出荷作業し、上井草へ。井草ワニ園さんに補充。増殖の止まらないワニ園さんにはまた棚が増えている。考えて、漫画専用棚にすることに。ガロ系などのリクエストありながらなかなか揃えられず申し訳なく思っていた。今後はもっと充実させてゆく、という意思表明としても。いつもより多い補充だったが、一棚増えたこともあり、ぐんぐん吸い込まれて入れ替わりで持ち帰る本は少ない。 志村貴子『淡島百景』2巻を買う。相変わらずの名品。線も絵も物語も、自在で押しつけがましさや無理を感じない。実在の誰かの日常を乗っ取ったよう。登場人物の数だけ日常があり、視点が変わるたび、それどころか会話のたび、それぞれの語り手に乗り換えなければならない感覚がある。ゆったりとしたコマ割りと、スピードよりも間を重用する語り口にもかかわらず、めまぐるしい。限られた絵と言葉にこれほどの役割を負わせられることに打たれる。1ページに1ページ分以上の広がりがあ


現実に追いつく
24日、中央市。大量出品の日だった。びっしり並んだ出品物にじゃんじゃん入札し、1点落札する。7月は市場仕入れの面では惨敗に近い。夜、本の楽市の撤収。途中伸び悩んだ分、心配していたがまずまずの売上。楽市のお客様の熱心さには毎回感謝するとともに励まされる。ありがとうございます。撤収作業中、大学時代の同級生がたまたま通りかかって話す。何年ぶりかわからない。会場である劇場に多少の関わりがある人だからそんなことがあってもおかしくないのだけれど、ここ数日の偶然の連続はうすらこわい。 25日、アマゾン注文品の出荷作業など諸事。アマゾンの売上が少しずつ上向いてきた。いまのやり方では在庫が増えれば比例して売上も増えると考えていた(細かい説明は割愛)アマゾンだが、なかなか結果が付いてこず、自分の考え方に間違いがあるのだろうかと不安がふくらんでいたところで、ようやく上昇を始めて安心した。安定して伸び続けてほしい。なにもない状態から火おこしをしているようなものだから、火が付くまでにかかる時間を見誤っていただけだったのならよいのだ。 26日、資料会。2点買う。ブログが現在


偶然
21日、上井草へ。SLOPEさんの古本棚「さかみち書店」補充。楽市の準備などで一週飛ばしてしまったので二週間ぶり。庄野潤三『ガンビア滞在記』、田中小実昌『自動巻時計の一日(旧装文庫版)』、鈴木一誌『画面の誕生』、高野文子『ドミトリーともきんす』など。好評で減っていたクウネルのバックナンバーと300円までの均一絵本も増やす。のち、神田へ。明治古典会。一点買う。高円寺へ行き「本の楽市」の棚に若干補充。神田へとんぼ返りし、買上品引き取る。 22日、昼、三鷹でディスプレイ洋書の納品。大量の発注を受けて細切れに納品しているが、まだまだ足りないとのこと。定期的に納めることで都度一定の売上ができるので助かる。安定した取引先様。午後、井草ワニ園さん補充。ワニ園店内に店主さん(古物商)が独自に仕入れて並べている絵本が圧倒的な冊数になっている。写真付きでツイートしてみると反応良好。専業古本屋顔負けで、近辺にこれほどの絵本を揃える古本屋はないか、あってもごく少ないだろう。絵本だけでお客様を呼べる在庫量だと思う。店主さんの努力が集客の起爆剤になるといいのだけれど。夜、高