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チャンプルー

午前中ルート便の受取。のち、中央市。今日も大量出品。多く入札したものの、落札は1点。やはり市場での釣果はかんばしくない。

7月、市場仕入れは苦戦した。

落札できない理由は様々考えられるが、一番は自分にぴったりくる出品に巡り合わないということなのではないか、と思う。冊数の多い大山のなかに数冊欲しいものがあっても、それだけを踏んで(値段を付けて/計算に入れて)入札したのでは買えないことが多い。こういう入札額の決め方では、ほかの業者が自分の踏まない本に価値を見出して入札してくれば、その額を越えることはむずかしい。一方でほとんどを欲しいと思える出品があれば、他業者より高く入札できる可能性は高くなる。

仕入れがうまくいかなかった今月は、ほかの月に比べてたまたま自分に合う出品が少なかったのか。それとも、保有在庫が多少増えたいま、しゃにむに買っていたころよりも激しくなった自分の選り好みに原因があるのか。どちらかよくわからない。どうも後者なのではないかと感じる。

うまく買えなかったのは、自分の現状と入札の姿勢にずれがあったことが原因なのではないだろうか。

これまでのように大山を狙うよりも、むしろ少数でも欲しいものが揃っている口に目を向けるべきだろうか。その手の口は他業者も欲しいものだから自然落札額が競り上がるが、ひるまずに適正な高額を入札していく。安物(大山)買いをやめ、一点集中の入札姿勢に転じる時期なのかもしれない。

7月は少し、売上が落ちた。仕入れは極端に落ちた。仕入れが極端に減っても売上が少ししか減らなかったのは、古本屋が賞味期限のない在庫を売る商売だからだ。今朝仕入れたものを今夜までに売る仕事ではない。これまでの仕事の貯金(在庫)でまかなえた。(創業からの数カ月は、在庫不足で売上が上がらないのに在庫を増やすために投資し続けなければならず、とても苦しかった。)

結果、売上が減ったにもかかわらずひと月当たりの手取りはこれまでで一番多かった。古本屋の仕事は連綿と続いているものだから、ひと月の動向というのは参考程度にしかならないけれど。

創業前に想像していたよりは小さいが、ひょっとしたら7月の収支は自分が目指すべきスケールに近いのかもしれない、と思う。たとえばひと月に20万仕入れて60万売るのか、50万仕入れて100万売るのか、200万仕入れて300万売るのか、自分ひとりの知恵と労働力で、どこを目指すべきだろうか。たくさん売ることばかりが目的ではない。続けていくことが目的なのだ。

と言って来月も今月並の仕入れ量で安定飛行に入れるほどの体力はなく、在庫は増やさなければならない。仕入れと売上のバランスの落とし所を探っている。

7月の商売については考えるべきことが多い。

仕入れ方法、日々の出納、それに働き方も。

7月は楽をした。週休1.5日くらい休んだと思う。それを続けるべきかどうか。休むときと働くときの境目をいまよりもはっきりさせてもいいかもしれない。

毎日ごちゃごちゃと考えている。

実家の庭に生ったゴーヤでチャンプルーを作った。


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