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とうとう

25日、何をしたか覚えていない。とうとう、これを書いてしまった。ブログを滞らせてよくない。しかし、仕事をした。

26日、資料会。カメラ、写真関係の良いところを二点、妥当な値段で買えた。以前なら高いなあ、と思いながら手が出なかったような口。市場は総じて良書が高いが、商売にならないほど高いのではなく、きちんと買ってきちんと売っている人には買える値段なのだ。すこしずつきちんと商品を売買できる古本屋に近付いたということ。まだまだこれから。

資料会のあと、リズムアンドブックスさんへ行き、リズムさんくりからさんと3人で来週末に迫った『TOKYO BOOK PARK』の打ち合わせ。本当はこうしたいとか、こうであったらいいとか、理想はあるけれど会計担当として金銭面に責任をもってできることとできないことを打ち出していきたい。数ある理想のなかから実現可能なことを可能な限り実現したい。

27日、ネット販売関連の諸事を済ませ、上井草へ。SLOPEさんとワニ園さんで補充と清算。SLOPEさんにはパフィンブックスのロアルド・ダール『ファンタスティック・ミスター・フォックス(英文)』を並べる。ウェス・アンダーソン監督同名クレイアニメの原作。ほかに絵本『もじゃもじゃペーター』、山名文夫『体験的デザイン史』、図録『トミ・ウンゲラーの仕事』なども追加する。ワニ園さんには眞鍋呉夫の句集『雪女』を。同じく石神井に住んだ檀一雄を慕い、石神井(南田中)に住んだ真鍋呉夫の、しかもワニ園さんで力を入れたい句集とあれば納入先は必然的に決まる。ほかにロラン・バルト『明るい部屋 写真についての覚書』などを納品した。均一本は大幅増量で外のワゴンの本はほぼ全て新入荷品となった。

独立以前に先輩古本屋から「古本屋になって1年は楽しいよ、新しいことばかりで。でも仕事が「一周」すると毎日の仕事に目新しいこともなくなってキツくなる。そこからが本当だ」というようなことを言われたのを思い出す。僕はまだ開店半年足らずだが、日々新しい感動はなくなりつつあるのかもしれない。だからブログに書くネタがないのです、という言いわけであります。でも、最近はすこしずつ「本当の」古本屋が身に付きつつあるようにも感じる。ブログを書かなくても、毎日古本漬けであります。


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