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アメリカのマドレーヌ

29日、資料会。ひさびさのボウズ。資料会の方々に経営員のお話を受ける旨お伝えし、ご挨拶する。帰り、桜台に寄って4月から絵本を置かせていただくハワイアン雑貨のお店「Hau'oli Polu(ハウオリ・ポルー)」へ。内装工事の終わった店内と絵本棚の下見。納入する絵本は100冊弱といったところか。

30日、上井草へ行きSLOPEさん「さかみち書店」と井草ワニ園さん古本棚の補充。さかみち書店には笠信太郎『なくてななくせ』、小野三嗣『ひげ』、トマス・デカー『しゃれ者いろは帳』など半世紀ほど前の本やごく最近刊行のレシピ本など。ワニ園さんには村上春樹訳レイモンド・チャンドラー『高い窓』や『漫画家批評大系第4巻 マンガ家は語る』などを追加する。双方とも3月分の売上清算。SLOPEさんは先月落ち込んでいたのがやや復調、ワニ園さんは今月本がぐっと増えた分増収。合計して心に秘めていた売上目標をなんとか上回る。

■シリーズ「マドレーヌ蒐集」

大物、『アメリカのマドレーヌ』捕獲。表題作をはじめ、アメリカを舞台に描きながら発表に至らなかったり不完全な形で出版されたものなど3作に著者ルドウィッヒ・ベーメルマンスの孫、ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノが筆を加えて完成させた作品集。表題作以外はマドレーヌシリーズではない。シリーズ絵本2、3冊分の厚み。ベールマンスはジョン・F・ケネディの夫人ジャクリーン・ケネディと親交があり、映画『大統領の執事の涙』のなかには幼き日のキャロライン・ケネディがホワイトハウスでマドレーヌシリーズを読むシーンがあった(はず)。そうして1950年代に着想された『アメリカのマドレーヌ』の舞台はダラスなのである。


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