弁慶高校的なもの

7日、朝から始動。車を借りてもろもろ積み込み神田へ。中央市に出品して先週の買上分を引き取る。皇居前を抜け霞が関周辺の官公庁を縫って五反田へ。先週末の入札市の買上品を積み、水曜フリ市への出品をする。神田へ引き返して中央市の入札。これといって欲しいものが見当たらないのは変わった自分の入札姿勢のためか、コインパーキングの駐車時間を気に掛けたためか。数点に力ない札を入れて東久留米へ帰る。引き取った買上品を下ろして車を返し、家に戻って中央市の結果を確認すると落札はなし。出品のうちの1点は期待を越える売上になり、ほかもなんとか売り切った。一休みしてネット関係諸事。

8日、昨日引き取ってきた買上品の整理、記帳と各種支払いなどの事務作業、アマゾン出品作業をすると日が暮れた。ヤフオク出品作業が遅れている。アップ用の写真を撮る手間がヤフオクの仕事を後まわしにさせている。出せば化ける(期待以上の値が付く)可能性のあるものを貯め込んでいるのでもったいないが、きっと売れるだろうものばかりだから貯金を積み上げているようなものでもあり、そういう在庫は現金が減ったときには安心材料でもある。だが、出品しなければお金にならないのだから出品しなければ。

9日、資料会。引き続き「良いものを少数、適正価格で」を念頭に入札し、1点この考えに該当する出品物があって強気の入札。落札し、満足。満足と言うと言い過ぎかもしれないが、うまく市場を使い始めている実感。でも、高値で競り勝って落札するのなら他の業者とは違う自分の売り方を確立していなければならない。売り方は各古本屋それぞれである(売り先も売り場も各店固有のものである)から、良い本を手に入れたからといって安心はできない。他の業者より高い札を入れているのである。活かすも殺すも自分次第。本当の敵は次点の札を入れた他業者ではない。自分の持つ売場でそこにいるお客様にどれくらいその本の価値を示せるか。

以前入荷し、読んでから売ろうと決めていた水島新司『大甲子園』をついに読んだ。初読。国民的野球漫画『ドカベン』の続編。どうせ明訓が勝つのだと知っているのに、このハラハラはどうだろう。犬飼兄弟の末弟、知三郎はドカベンシリーズ最大のヒール。こんなにムカつくやつはいない。不知火も土門も目ではない(彼らは爽やか、ヒールではなくライバル)。水島新司大先生の底知れぬ天才にしびれる。もしかして明訓負けるのかと思わせられた。まあ、勝つんだけど。大天才に翻弄されて連日ほとんど徹夜の漫画読み。『ドカベン』からの読者には今作ではほとんど触れられない弁慶高校の存在が効いているのだ。詐欺師的なうまさにだまされて悔しく面白い。

文庫版あとがきには少年時代あこがれて見ていた名選手たちが寄稿している。どれもみな率直な物言いで読み応えがある。


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