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役割それぞれ

6日、上井草へ。SLOPEさんと井草ワニ園さんで補充。SLOPEさんでは『高松次郎ミステリーズ』、伝説的名画座のプログラム集『復刻版 銀座並木座ウィークリー』など。クウネルがよく売れているのに味をしめておおむね刊行一年以内のオズマガジンもまとめて並べる(しかしこれはなかなか売れなかった。だが、店員さん曰くお客様によく手に取られ、読まれてはいるらしい。買って家に持ち帰りたいものとそうでないもの、その違いは奥深い。感覚としてはわかるのだけど。つまるところお客様もこの感覚を共有しているだけのことかもしれないのだけど)。井草ワニ園さんも追加したが、ツイートは「補充しました」のみ。限られたスペースに厳選凝縮のSLOPEさんと大量補充のワニ園さんではお知らせツイートの濃度が異なる。このままでいくのか変えるのか。いずれにしろ方針を確定したい。いまは迷いがある。

7日、朝から五反田。南部支部入札市の並べ作業手伝い。その後入札し、帰る。

8日、南部支部入札市の開札作業手伝い。同一出品者の漫画の口を数点落とす。ほとんど仕分けられないまま出品されていたため、同一タイトルの1巻、2巻、3巻などがバラバラにそれぞれの山に入っていて、同一タイトルをセット売りする(そうした方が売れやすい)ことなど考慮すると、一山買うなら全部買わねばならないのではないかと逡巡。一念発起して男気を出した。全部買う。500冊くらい。うち、欲しくない漫画は400冊くらいかと思う。一角文庫的に欲しくない漫画だろうが世に欲しいお客はいるわけで、きっと売れるのだから、この400冊を売ることで仕入れ値は十二分に出る。ということは欲しい100冊はただなのだ! と、自分に言い聞かせる。400冊売る手間は考えたくない。

9日、ブックオフセドリ行脚。収穫少ない。一週間市場が休みということもあり、仕入れが滞っている危機感から出向いたがグッとくるセドリができず。一冊いいセドリができると一気にエンジンがかかる気分になるのに、それもなく。停滞。なんだかよくない。仕入れに関しては「なんだかよくない」感じが7月中、ずっとたちこめることになる。

なかなか売れないオズマガジン。でも、多くの方に読んでいただいた。SLOPEさんの古本棚「さかみち書店」の役目は「コーヒーを飲みながら手に取れて、気に入ったら持ち帰ることもできる」本を並べることなのだからそれもよいのです。仕事中に私が売上や商売を忘れることは片時もありません。でも、ときに売れない本を並べることもいまの私の商売の一部なのです。

バイトの休憩室で読み回しされるものとか、家でひとり秘密の時間に開くものとか、雑誌にもそれぞれ個性があって、ただそれだけ。カフェでコーヒーを読む時間にちょうどよくお供する、そんな雑誌もある。「さかみち書店」にはそういう本も必要なのです。


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