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金、それは激しい

26日、午前中ルート便受け取り、午後中央市。演劇関連本を含む、雑多ながら実にちょうどよく欲しい口が出て、なんとしても欲しいと思って品物の前で吟味、唸っていたら先輩古本屋に「これが欲しいの? わかんないな」と言われる。欲しいと思うに足る出品であるのになぜそんなことを言うのだろうなあ、と思って渾身の入札をしたら、圧倒的に高い札を入れたらしくあっさり落札する。つまりほとんどすべての同業が欲しがらず、高い金額を入札しない口であったのである。落札後あらためて見ると、やっぱり欲しい本ばかりであってなんとも不思議で含蓄のありそうな出来事。

27日、洋書会。2点買う。備品購入と各種支払い。月末。昨日今日とヤフオクの売上がドカンと入るが、各種の支払いのために消える。金銭は激しく私を通過する。あるいは金銭の激流を私が横切っている。

28日、資料会。その後、資料会会員の諸先輩方と会食。神保町の中華料理屋「新世界」。高級な味。二次会、三次会し、四次会を辞退、辞退した数人で帰り道のコンビニでアイスを買い食いして帰る。

29日、上井草へ。補充と清算。SLOPEさんに堀内誠一『ぼくの絵本美術館』、植田正治『僕のアルバム』など並べる。久しく変化の少なかった絵本箱を総入れ替えし、さらに100~300円の均一絵本箱も新たに設置する。ひと月分の売上を清算してもらうと、過去最高の売上高を記録していた。千円を超えるような、SLOPEさんの古本棚においては比較的高額な商品が多く売れた。たいへんなよろこびで店主Sさんと軽口をたたき合う。

SLOPEさんに置かせていただいた古書組合が発行しているフリーペーパー『東京の古本屋』。加盟古本屋とゲストのエッセイが収録され、読みごたえは十分。ほとんど毎日都内のどこかで開催されている古本販売イベントのカレンダー付きで便利。


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