ねをあげなければ

16日、午前半休。雑務し、夕方から車を借りる。業務用エアパッキンを探してホームセンターへ。スーパーバリュー東所沢店へ。生鮮食品ばかりで資材は生活用品程度しかなくホームセンターとは呼べぬ。ドイト東久留米店で購入する。充実の品揃えでこれはホームセンターと呼べる。いきつけのホームセンターに認定す。

17日。午前、車で五反田古書会館へ。本の散歩展に並べた商品の引き取りと振り市の出品作業。その後神田へ回り、中央市会で入札。途中ゴールデンウィークに参加する『Tokyo Book Park vol.2』の打ち合わせなど。これぞと思う出品に渾身の札を入れ、圧倒的大差で負けること2回。1時間300円の路上パーキングに車を停めて仕事をすると1時間ごとに車を出し入れしなければならず面倒。

18日、昼間上井草へ行き、SLOPEさんとワニ園さんの補充分を下ろす。夕方まで一時保管していただき、洋書会へ。昨日の中央市入札中に知り合いの先輩業者が洋書会への出品作業をしているのを見ていて、是が非でも買いたいと思う口数点が出ることを知っていた。すばらしい品々。僕の好みそのままである。会場をゆっくりと巡り、時間を忘れて品定めに没頭する。今日落札したらこれらをどこでどうやって売ろうかなどと考え、気分が高揚。最高潮に達し、なかば恍惚とする。どの程度の額を入札すれば買えるだろうか。考えに考え抜いてめいっぱいの札を入れた。それから、なんだかこういう気分は最近味わったような気がする、と思って考えてみると先々週土曜日の南部入札市の入札中に得たフィーリングに似ている。あの時はがっぷり四つに組んだつもりが軽くあしらわれたのだ。ひやりとする。こんなに好ましい本が目の前に並んでいて、射幸心をあおられるだけあおられたあげく取り逃がすなんてことがまた今回も起こるのではないか。アイスコーヒーを飲みに出る。気を落ち着かせる。

取り逃した。今回もまた一点も買えないのであった。南部入札市、昨日の中央市に続き、今回もまた安く見積もり過ぎたのであった。

失意のうちに上井草へ戻り、SLOPE「さかみち書店」の補充。ポラン書房時代からのお客様Tさんと待ち合わせ。僕が別の場所で並べている本を見て連絡をくださった。まだ在庫していれば欲しいと打診されたその本を手渡す。「800円は安い」とおっしゃるので調べてみたら800円というのは本当に安いのだった。ほとんど値付けミスのような値段なのである。800円でお譲りする。

古本業界においては、良い悪いは別にして、売りにしろ買いにしろ意図や戦略をもって相場よりも安い(または高い)値段を設定することもあるだろうと思う。だが、意味もなく安いということならただ知識不足を露呈するばかりである。勉強が足りないということである。

「さかみち書店」に補充した『猫をかく』。詩人・諏訪優が猫にまつわる詩文をセレクトした猫アンソロジー。萩原朔太郎、尾形亀之助、山之口貘、白石かずこ、吉岡実、寺山修司、田村隆一、ボードレールなど贅沢な面々の作品を収録。文学ファンと猫ファン垂涎の書。


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