キーワードは「ゴス」

三鷹ユメノギャラリー「ユメノ市」。ギャラリーオーナーの夢野さんがこれまでの仕事で繋がりの出来た方々に声をかけて開いた蚤の市。コラージュ作家さん、アンティーク時計屋さん、花屋さん、照明器具屋さん、ガラス作家さんとご一緒する。地下の広いスペースにコンクリートむき出しの床と天井、つきあたりの壁は一面の洋書棚、オーナーが一点一点精選し買い集めたアンティーク家具がそこここに散らばるステキ空間である。なにを持っていくべきか悩みに悩み、アンティーク博物画、アンティーク洋書、幻想系文学、お化け妖怪関連、絵本などを選択。キーワードは「ゴス」。弊店としては振り切った品揃えで臨んだ。(ゴスというものがなにをもってゴスとなるのかわからないので、実際の棚をご覧に入れたら本物のゴスの方には、こんなのはゴスではない、というお叱りを受けそうであるが、私はこれがなんだかゴスではないかと思うので、とにかくこれが私のゴスである。)

商品選択から撤収まで、これまで経験した古本屋界隈の催事とは異なる点が多く、全体を通して貴重な経験を得た。そうして対面販売でお話しさせていただき、これまで一角文庫をご存じなかった多くのお客様方にショップカードをお渡しできたことがなによりの収穫だった。

売り場に要求される姿に変化する努力は楽しい(うまくできないとしても)。いつどこに出展していてもその店らしいというのは筋が通っていて魅力的だが、お客様の要望に合わせて様々に変わって見せるのもまたひとつのプロの在り方ではないかと思う。これといった主張もなくころころ変わって軟弱だと見えようとも、いつでもどこでも状況に応じて適切な姿に変わることを自分に課すなら、それもまた硬質な決意のように思える。


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