いい波に足をすくわれる

22日、午前中調布へ行き、パルコ5階リブロさん店内古本棚を補充整理。それから神保町へ行く。資料会。月曜日の中央市が休会だったぶん品物が資料会に流れてきたのと、それとは別にウブ口(うぶくち=買取先から直送で出品されたもの。市場、売場にさらされていないため通常の出品に比べて売れ筋や高額品が含まれている可能性が高い)の山が大量に出品されたとのことでいつになく点数が多い。「(ウブいのが多いから)今日、たくさん買った方がいいですよ」との先輩の助言に背中を押されてたくさん入札する(当社比)。質、量ともになかなかの買い物ができたのではないと思う。ここのところ出来過ぎた落札が続いているが、調子に乗ってそろそろ失敗するであろう。僕はそういう人間なのである。見えている穴にはまる、器用な人にはわからない阿呆の日常である。

先日新しく出張販売の打診あり。日本橋の商業施設内にウェブマガジンが開くポップアップショップの一角への出展で、諸条件などすり合わせているところ。資料会の合間に現場に行ってみる。日本橋の一等地で「質の高いライフスタイル」をコンセプトにした施設内のテナントはどこも上品。店内のお客さんはみなさん余裕がありそう(羨望)。普段なかなかアプローチすることのない客層、すごいチャンスなのではないかと思う反面いったいなにを買ってくださるのかわからぬ。とりあえず市場から歩けるので補充が楽そうなのは良い要素。歩けるとはいえ遠いことは遠い。

23日、五十嵐大介の新作の発売日。しかも2冊同時刊行!(どれほど待ち望んだか!) 買ったら仕事にならないのではやる気持ちを抑えて明日24日に参加する三鷹ユメノギャラリー「ユメノ市」の準備をする。釣銭の両替、値札付け、POP・書類作成など。三鷹ユメノギャラリーのオーナーでプロップスタイリストでもある夢野さんとはポラン書房勤務時代からのお付き合い。ディスプレイ用の洋書を納めてきたご縁で今回のイベントにもお声がけいただいた。ほかの出展者の方々がアーティストであったり入場料を設けていたりでこれまでの物販イベントとは勝手が違い、またどういうお客様がいらっしゃるのかまるで想像がつかない。どう転ぶか。

5月に開催されるイベントへの出展のお誘いが届く。モテ期である。本当にありがたい。しかし5月はすでにいくつかの催事への参加が決まっており、このお誘いを受ければ毎週末イベントということになる。本と体力は足りるのだろうか。

夜まで作業。五十嵐大介の新作を買いに行けず落胆する。

20日に発売された『散歩の達人 4月号』にワニ園さんでの出張販売の様子を掲載していただきました。「“街の本屋さん”新潮流」として弊店を取り上げてくださったのはライターの屋敷直子さんです。つい先日『東京こだわりブックショップ地図』を上梓された本屋通のライターさん(村上春樹御大の新作と同日リリースし、神保町の東京堂書店のベストセラーランキングでは一時御大を抑えて一位を獲得しておられました)。終始丁寧に取材してくださりました。ワニ園紹介記事の直前に収録された屋敷さんと古ツア(古本屋・ツアー・イン・ジャパン)さんの本屋通頂上対談もおもしろく読ませていただきました。

市場、イベント、記事掲載…やはりいい波が来ている感じがする。たしかに沖合にいい波が見える気がする。なんとも心配である。ずっと前からよく見えているいい波がいざ到来した瞬間、足をすくわれるのが僕なのである。


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