東京おかっぱちゃんハウス

15日、資料会。ロシア語の洋書を2点買う。引き取り作業中、2点を出品した先輩古本屋に声をかけられる。ボー(入札がなく取引が成立しなかった出品物。出品者が引き取る)になったほかのロシア語の口から欲しいものだけ抜いて持って行っていいよ、とのすばらしいお言葉。数本いただく。有楽町で車を借りる。タイムズが有楽町駅前イトシアの地下にあり、クラシックカーやスポーツカー、オープンカーまで並んでいて、駐車場にはスーツ姿の案内係が数人。普段借りている所沢や花小金井の店舗と同じ店とは思えない。本部会館で落札分を積み込んで帰る。夜、各出張販売先に納入する分の荷造りをして明日1日のスケジュールを確認していたらとんでもないミスが発覚。このスケジュールを粛々と遂行すると夕方南部会館に置いてある入札市の落札品を車に満載し、そのまま有楽町で車を返すことになる。そんなことをされたらレンタカー屋は困るだろう。僕だって困る。急遽予定を組み直すと移動距離は倍増、いっそうタイトな行程にならざるを得ない。とんでもない。

16日、朝から出張販売先納品分、南部フリ市出品分を積み込み、五反田の南部会館へ。置いてあった落札品を持ち帰るものとフリ市用に仕分け、フリ市用にまわしたものは持ってきた出品分と合わせて出品手続き。上井草へ行き、井草ワニ園さんに納品分を下ろす。並べる時間がないのでとりあえず下ろすだけ。上石神井へ。「東京おかっぱちゃんハウス」さんに開設する古本棚の設営。思考錯誤すること2時間、なんとか出来上がる。家に戻り、車に積んである荷物をすべて下ろし、調布パルコのリブロ店内古本棚に補充する分を積み込んで調布へ。補充し、有楽町へ。レンタカー返却まで余裕を持った時間に調布を出発できて無事今日を乗り切れそうであるなあ、と思いながら走る。新宿まで快調に飛ばす。四谷あたりで様子がおかしくなる。山手線内有楽町までの道のりがあまりにも複雑。車線が増え、直進だけで4車線あるのにうち右2本に入ると目的地にたどり着けなかったり、右折しようと交差点に進入した先に2方向へ延びる道が待ち受けていたりしておそろしく、その上勝手知ったるタクシーの車列に急かされて車線変更もままならない。ようよう銀座にたどり着いてもイトシアの駐車場に入るまでに一方通行が多く、3手くらい手前の分岐から一度でもミスをすれば敗着、常に詰めろの局面であって、そのうえアフターファイブで沸き立つ日本で一、二を争う繁華街は平日とは思われない人出。無論車を優先してくれない。なぜあんな一等地にレンタカー屋を開いているのか。緊張感が半端でなく、同乗者がいたら喧嘩になること必至であった。池袋で飲んで帰る。

17日、午前中爆睡。昨日一昨日の疲労を回復する。明治古典会へ行き1点落札、帰って入荷品の仕分け作業を延々。当日もうまく買えたのではないかと感じていた南部の入札市で落札した数点、仕分けてみると山ごとに傾向が異なりながら、どれもそれぞれに当たりだったよう。こういうときの仕分けは楽しい。仕分け中に失敗(高く買い過ぎた)に気付くと、途端に冷めてしまい、仕分けるのが億劫になって積みっぱなしでしばらく放置してしまう。そういうことがたびたびなので、格別である。

上石神井にある古民家を改装した文化複合施設「東京おかっぱちゃんハウス」さんに古本棚を設置させていただきました。品揃えは先方のご要望と雰囲気に合わせて、旅本、絵本、ビート、写真集、漫画、文学、音楽など。今回は初回納入分としてアレン・ギンズバーク、金子光晴、山之口貘、森山大道、石川直樹、坂口恭平、坂口尚、ミロスラフ・サセック、ジョン・バーニンガムらの著作を並べました。僕の趣味に近く、出来上がりはまるで自分の本棚を見るようでした。とはいえ、こんな本棚が自宅にあったら人に見せたくなってしまうだろうなあ、と思うとやはりたくさんの方の目に触れる、ふさわしい場所にふさわしい棚を設置できたのかもしれません。この棚についてこれ以上書くことは自画自賛を垂れ流しブログの品格を貶めることになるためできません。

「東京おかっぱちゃんハウス」さんはカフェ営業あり。イベントも積極的に主催されています。フリースペースとして借りることも可能。詳細はホームページをご覧ください。

「東京おかっぱちゃんハウス」ホームページ


最新記事
アーカイブ
  • Twitter Basic Square

Copyright © 2016 一角文庫 All Rights Reserved.