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新しくて古いのが最高

井草ワニ園さんとSLOPEさん「さかみち書店」補充。バックパックと手持ちカバンに補充分を詰め込み、でかいトートバッグに注文品のゆうパック×2、ゆうメール×1を突っ込んで家を出る。古本屋は肉体労働。バスで田無へ行き、西東京郵便局で出荷、西武新宿線で上井草へ。井草ワニ園さんには荒川洋治『詩とことば』、ディズニーの設定資料集『The Art of~』シリーズの『モンスターズ・ユニバーシティ』と『カールじいさんの空飛ぶ家』などを追加。先週さらに本棚が増えた店内はまるで本屋のようなグラノーラ専門店。SLOPEさんにはヒサクニヒコが架空生物の生活形態を詳らかにした『不思議図鑑』シリーズの「オニ」「カッパ」「テング」などを納める。

先日、あるドキュメンタリー番組に行商のおばさんが登場して、どでかい行李を背負ったその姿を見てついに自分がいま取り組んでいるのが行商だと気付いた。街のあちこちに本棚を置かせてもらうなんてすこしは新しいことをやっているんじゃないかと思ったりして、とんだ思いあがりであった。もうずっと昔から、たぶん古本屋という仕事ができるよりも以前からあったはずの商売の方法をいまさら実践しているだけのことであった。という発見をSLOPEの店長さんに伝えたら「新しくて古いのが最高じゃないですか」とのこと。

思いがけず真理をたまわった話。


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