マドレーヌといぬ
朝から先週の市場買上分の仕分け作業。一度の仕入れ分としてはこれまでで最多の物量で昼過ぎまでかかる。その後さかみち書店の補充用商品に値札付け。年内最後の補充は良書大量になる。かねてから付き合いのあるインテリアコーディネーターの方よりディスプレイ用洋書の注文あり。本棚に並べた状態で20メートル分(背表紙の幅の合計)の大量受注。たいへんありがたい。市場でびしばし仕入れなければ。
ブックオフで「マドレーヌといぬ」のカバー付きを160円で発掘する。個人的に集めたいと思っていたマドレーヌシリーズ、これを機に本当に集めはじめることにした。古本屋の店頭にカバーのあるきれいなものが手ごろな値段で出ていたら買うことに決める。市場で張っていればまとまって出品されるかもしれないし、バラでも店頭で集めるより安く上がるだろうし、業者であるメリットをフルに使った方が合理的なのはわかっている。あるいはアマゾンで注文すれば一週間もしないうちにコンプリートできるだろう。それでも古本屋の一客となって買い集めたい。単にその本を手に入れることと、探し見つけコレクトすることは別ものだと思う。合理性にしばられたら、得体の知れない何者かにショッピングする楽しみを搾取されてしまう。手に入れる喜びや手に入れた本への愛着まで搾取される気がする。それでは本の魅力は半減する。モノはそれにまつわるストーリーも含めてモノなのだ。
古本買いとはかように不合理で偏愛的なものなのである(と信じていることは、僕がネット販売に特化せずリアルな売り場を求める理由のひとつにもなっています)。
「マドレーヌといぬ」読む。超かわいい。ヒーリング効果絶大。