あたらしいこと/もの
SLOPEさんに「さかみち書店」の補充へ。伊藤博『珈琲探索』を並べる。昭和49年刊行。中央市で大山(しばり複数本口のまとまった量の出品)のなかにこれと竹鶴政孝(例のマッサン)『ウイスキーと私』を見つけて入札したもの。学生時代は植物生態学を専攻し、ほかにもコーヒー研究の著作を持つ著者が科学的見地からコーヒーを分析、解説している。コーヒーの歴史、豆の種類、成分など網羅的に収録。淹れ方もサイフォン式、ドリップ式それぞれを写真と工程表を用いて要点(コツ)まで詳細に教えている。おなじ大山のなかにはほかに石川九楊や小島信夫などが含まれていて、雑多だがスジのいい山だったと思う。『ウイスキーと私』もさかみち書店の棚に並べた。
その後、新規出張販売の打ち合わせ。出店させてくださるお店自体がまだオープンしていない。内装が出来上がったとのことで見せていただきに伺う。シンプルな空間。アンティークの本棚など置いても良いとのこと。店長さんの意向で制約があまりなく、さまざまな方法を試せそう。僕にとってはプレ実店舗のようなもの。とても楽しみ。まずはアンティークショップ、リサイクルショップをめぐり、ヤフオクなどでも什器を探さなければ。これも楽しみ。
昨日届いた木箱、形サイズ強度、どれをとっても最高。すばらしい出来栄え。暇をみつけてはさわったり、重ねたり、本を入れたり抜いたりして愛でている。目に入るたび満足感にひたる。帰宅するなりまず木箱を見に行くような情態。部屋にはほのかに木の香りがただよっている。